(一社)東京都トラック協会女性部 ご挨拶

本部長 原 玲子
我国経済は緩やかに持ち直しつつあるとされていますが、トラック運送業界を取り巻く経営環境は依然厳しい状況にあります。燃料価格の高止まりが続く中、ウクライナ情勢・円安の進行による原材料価格の高騰や、人口減少・少子高齢化によるドライバー不足が深刻化しています。更には、2024年4月からの残業時間の上限規制や改正改善基準告知施行への対応を迫られており、生産性の向上や経営の効率化を進めていくと同時に国土交通省が示す「標準的運賃」、コストに見合う運賃の収受に向けて、ねばり強く活動していかなければなりません。
こうした状況から、女性経営者や女性ドライバーの活躍が今後ますます重要になってまいります。「女性の活躍」には女性経営者の視点や発想が欠かせないものであり、1人でも多くの女性ドライバーを業界に送り出せるよう、様々な知識を吸収するだけでなく、多くの仲間と交流し、実のともなう活躍をしてまいりましょう。
経営に役立つ研修会、情報交換や親睦を深めるための交流会、また社会福祉活動の一つとして交通遺児援助活動他は女性部の重要な活動です。又、春・秋の交通安全運動週間に先立ち、地域警察署との意見交換等、今後も積極的に取り組んでまいります。
東ト協女性部はこれからもロジスティック研究会、青年部とともに協会を支える三組織として一層連携を強めて活動してまいります。
更には、平成29年12月に設立された全日本トラック協会女性部会の一員としても活動の輪が広がりました。現在では、北は北海道、南は沖縄まで31都道府県に女性組織が設立されており、部会員は1020名となりました。全国の女性経営者と力を合わせて「女性の活躍」を推し進めてまいりましょう。
会員の皆様のご期待に添えるような女性部を目指してまいります。多くの方々のご参加をお待ちしております。