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大型車の車輪脱落事故防止に係る令和7年度緊急対策の実施について(関東運輸局)

大型車の車輪脱落事故防止につきましては、平成30年度より事故防止のための緊急対策を策定し積極的に取り組んできたところですが、令和6年度の事故発生件数は120件(うち3件は人身事故)となり、前年度より22件減少したものの依然として多くの車輪脱落事故が発生しています。そのため、今般、国土交通省物流・自動車局貨物流通事業課長、安全政策課長及び自動車整備課長の連名で、別添のとおり「大型車の車輪脱落事故防止に係る令和7年度緊急対策の実施について」が発出されました。

依然として、自社でタイヤ脱着した大型車による車輪脱落事故が多発していることから、同通達の別紙1「タイヤ脱着作業管理表」に沿って作業を実施し、その結果を記録してください。また、別紙2「日常点検表」を使用し、「ディスク・ホイールの取付状態」の点検を確実に行うとともに、増し締め実施後、ホイール・ナットの緩みの点検を確実に実施すること等を励行してください。

つきましては、大型車の車輪脱落事故防止のため、本通達に示された対策の積極的な取り組みをお願いいたします。

大型車の車輪脱落事故防止「令和7年度緊急対策」

積極的な事故防止対策のお願い

大型車の車輪脱落事故が増加していますので、以下を積極的に取り組んでいただくようお願いいたします。

対策のポイント

タイヤ脱着作業管理表(Excel) 

  1. 自社内で大型車のタイヤ脱着作業を行うときは、作業者に「タイヤ脱着作業管理表」に沿って作業を実施し、その結果を記録してください。
  2. タイヤ脱着作業完了後、「タイヤ脱着作業管理表」をもとに適正なタイヤ脱着作業が行われていることを確認してください。
  3. 「タイヤ脱着作業管理表」を使用し、増し締めの実施結果を記録してください。

日常点検表(Excel) 

  1. 点検実施者に「日常点検表」を使用し、「ディスク・ホイールの取付状態」の点検を確実に行ってください。
  2. 増し締め実施後、点検ハンマによる確認手法、ホイール・ナットへマーキング※注を施す、又は、インジケーター類を装着し、それらのずれを確認する手法により、ホイール・ナットの緩みの点検※注を確実に確認してください。

※注…詳細は、上の「大型車の車輪脱落事故防止に係る令和7年度緊急対策の実施について(PDF)」内、別添2-1でご確認ください。

周知事項・参考情報

大型車の車輪脱落事故防止のための啓発チラシ(PDF)

啓発チラシの記載内容

  1. お・・・おとさぬための点検整備

    事前の正しい点検が大きな事故を未然に防ぐ唯一かつ最善な手段

  2. と・・・トルクレンチで適正締付

    適正なトルクレンチによる規定トルクの締め付け、タイヤ交換後の増し締めの実施

  3. さ・・・さびたナットは清掃・交換

    ディスク・ホイール取付面、ホイール・ナット当たり面、ハブの取付面、ホイール・ボルト、ナットの錆やゴミ、追加塗装などを除去

  4. な・・・ナット・ワッシャ隙間に給脂

    ホイール・ボルト、ナットのねじ部と、ナットとワッシャのすき間にエンジンオイルなど指定の潤滑油を薄く塗布し、回転させてなじませる

  5. い・・・いちにち一度は緩みの点検

    運行前に特に脱落が多い左後輪を中心にボルト、ナットを目視や直接触るなどして点検

ホイールボルト、ナットやディスクホイール、ハブの錆に注意!啓発チラシ(PDF)

著しくさびたホイール・ボルトやホイール・ナット、ディスク・ホイールでは、適正な締付力が得られないため、タイヤ脱着作業時に点検・清掃や潤滑剤の塗布を行っても、さびが著しいディスク・ホイールや、ひっかかり等の異状がありスムーズに回らないホイール・ボルト及びホイール・ナットは、使用せず交換してください