エネ特補助、トラック向けに80億円
政府の2016(平成28)年度予算では、エネルギー対策特別会計によるトラック運送事業者向けの補助金予算として、前年度より20億円多い計80億円を計上しました。地球温暖化対策税の税率引き上げに伴う措置で、業界の負担増などに配慮して補助金が増額されたものです。
中小トラック代替に30億円
2016年度のエネ特補助のうち、国土交通省と環境省の連携分に関しては前年度に引き続き、中小トラック運送事業者のディーゼルトラック代替補助に30億円が充てられます。2004(平成16)年度以前に新規登録された長期経年車両を環境対応型ディーゼルトラックに買い換える場合、大型車1台当たり100万円、中型車で70万円、小型車で40万円をそれぞれ補助します。
また、新たに大型CNGトラックの導入補助に10億円が計上されました。いすゞ自動車が、2015(平成27)年12月24日に発表した量産型の大型CNGトラックの導入に補助するものです。
大型シャーシに補助、EMS導入に30億円
2016年度のエネ特補助のうち、国土交通省と経済産業省の連携分については、トラック輸送の省エネ化実証事業に計40億円が計上されました。このうち30億円は、EMS機器導入費用とエコドライブのコンサルティング費用に対して補助するものです。増額分の10億円については、軸重規制緩和による車両総重量の緩和(28トン→36トン)により実現する、大型シャーシの導入支援に充てられることになりました。