AIによる配送計画の最適化

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東京都及び一般社団法人東京都トラック協会は、貨物車からのCO2排出削減をさらに推進するため、「AIによる配送計画の最適化」技術を中小貨物運送事業者に導入し、効果を検証する実証事業を開始しましたのでお知らせします。

1 目的

本事業は、CO2削減に貢献する物流の効率化に向けた取組を行い、中小貨物運送事業者への将来的な普及を目指すものです。
本実証事業では、「東京都貨物輸送評価制度」の評価取得事業者に配送計画最適化ツール(アプリ)を導入し、エネルギー使用量の評価や事業者へのヒアリング等を実施することで、導入効果の検証を行います。
・配送計画が最適化され、効率化が図られる(イメージ)

A地点B地点間を往復A地点C地点を往復計2往復していたものをAからBへBからCへCからAへとルートを変更する

2 今回実証する事業者とツール(アプリ)について

今回実証する事業者とツール
項目 内容
導入対象 ・食品、オフィス用品等の輸配送を担う貨物運送事業者等
・東京都貨物輸送評価制度の評価取得事業者の中から約20事業所で実証
ツールの概要 クラウド型(AIアルゴリズムにより、日々の配車計画を自動作成)

3 実証期間

4か月程度(予定)
※新型コロナウイルス感染症拡大状況によって、実施時期・内容が変更となることがあります。

4 今後の予定

・検証結果をセミナー等で情報発信していきます。
・東京都貨物輸送評価制度の評価指標としての採用を検討していきます。

解説 配送計画の最適化とは

配送計画とは貨物の配送順序やルート、時間、車両の選択などの計画を立てることです。配送計画は、配車担当者の知識と経験が不可欠な作業です。
配車計画の本質は、「配送先というピースをいかに小さな枠の中に組み込むか」であり、ここにAIを導入することにより、AIが試行錯誤して効率の良い並べ方を自分で見つけることとなります(下図イメージ)。
これを「配送計画の最適化」といいます。

バラバラのピースがきれいに組み合わさるイメージ
記事ID:021-001-20231206-008603