東ト協は2月7日、関東運輸局に「低公害車の原動機総排気量に係る制度改正について」要望をおこなうとともに、全ト協を通じて国土交通省にも同様の要望をおこないました。
小型ディーゼル車を現在低公害車の中心であるCNG車(圧縮天然ガス車)に改造した場合、原動機の総排気量によって、その種別が小型自動車から普通自動車となり、車両価格が高いことに加えて、高速道路利用料金、損害賠償責任保険契約料など、車両の運用面でも負担増になっていることから、環境対策の一環として低公害車の積極的普及促進を図っていく上で、事業者の負担軽減の観点から、CNG車については原動機の総排気量に係わらず、自動車の大きさで種別するよう制度の改正を要望したものです。


低公害車の原動機総排気量に係る制度改正について(要望)

拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 平素は、当協会の諸事業の運営につきまして格別なるご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 さて、自動車排出ガスによる大気汚染の問題につきましては、私ども業界として低公害車の導入を始め環境保全のための諸対策を積極的に推進し、自動車を使用する立場からその社会的責務を果たすべく一層の努力をいたしております。
 近年、トラック業界は、厳しい経営状況の下で環境保全意識の高まりとともに、低公害車を導入する事業者が多く見られております。
 しかしながら、低公害車として小型ディーゼル車を圧縮天然ガス車に改造を行った場合は、原動機の総排気量においてその種別が小型自動車から普通自動車になるため、車両価格がいうえに高速道路利用料、損害賠償責任保険契約料等、車両の運用面において負担増となっている状況にあります。
 つきましては、環境対策の一環として低公害車の積極的な普及促進を図っていくうえで、導入事業者の負担軽減の観点から、圧縮天然ガス車については原動機の総排気量に係わらず、自動車の大きさで種別頂くよう制度上の改正を行って頂きたくお願い申し上げます。


ディーゼル車をCNG車に改造した場合の負担の相違等
(最大積載量2トン積みの例)

1.車両価格(バン型)

ディーゼル車(標準車)       290万円
CNG改造車 426万円(1.5倍)

2.高速道路利用料の例

道路名 車種区分 通行量(円)
東名高速道路
(東京〜静岡間の例)
中型車(1ナンバー) 4,900
普通車(4ナンバー) 4,100

3.保険料

区       分 責任保険(円) 任意保険(円)
普通車(1ナンバー) 積載量2トン超 89,850 356,750
積載量2トン未満 61,600 245,730
小型車(4ナンバー) 33,250 148,800

4.小型ディーゼルトラックの保有台数(平成13年9月末現在)

保有台数 初年度登録別台数
平成7年以前 平成8年以降
19,952
(100)
7,784
(39.0)
12,168
(61.0)

注:初年度登録年が、平成7年以前の車両数は、条例の施行年(15年10月)で執行機関が満了するものを示す。

5.エンジン性能比較(4HF1原動機)

区   分 圧縮天然ガス(改) ディーゼル
総排気量(リットル) 4.33 4.33
最高出力(ps/rpm) 125/3400 130/3200
最大トルク(kg・m/rpm) 34/1500 31/1800
アイドリング回転数 750 580

注:(財)運輸低公害車普及機構の資料による